おとぎ話 地球ってどんな星? その1

今日からは、少しだけこの星の話しをしていこう。

 

「え、どこの星?」

そりゃ、もちろん地球って星のことだよ。

おとぎ話だから、信じちゃダメだよ。

創作だからさ。どれだけ何を想像できたか? って披露しているってなものだよ。

どうだい? ワクワクするかい?

 

「うん」

それはいい。

おとぎ話を聴くときは、胸をときめかせる心がないとね。

それがもう、持ち合わせられなくなると、心が重く沈んだことになるんだ。

小さい頃は、夢に溢れていて。いや、違うね。知らないことだらけで、この世界の不思議に毎日出会っていた。だからワクワク出来たんだ。育つにつれて、絵本の中の夢や希望に溢れた世界がどうにもただの空想でしかないと教えられてしまうと、膨らんだ気持ちがしぼんでしまうんだ。

 

なぜ、この現実ってものはこんなにも息苦しく、つまらなく、何もしたくなくなるような気持ちにさせてしまうんだろうね? どうして世の中はこんなにも狭くなってしまったんだろう? そう思うことはないかい?

 

いつの間にか、そんな風になってしまっているんだ。
何か重大なことが起きたような気もするけど、そうじゃない気もする。
振り返ると、いつの間にか「そうなっていた」としか言えない。
誰が犯人でもない。
だけど、そうなってしまっていた。
思い出せない。

 

あの頃に戻りたいとも思うけど、戻りたくない。

 

心のことはよく分からない。

何かを思うと、同時に反対のことが思いついたりしてどうにもならなくなる。

なんで? どうして? と親に聴いても、誰に聴いても答えてくれない。

困らせることは良くないと覚える。

 

わたしは、困らせる子なんだって。

 

 

この星はね、困らせる子で溢れかえっているんだよ。

 

「え、どうして?」

 

ここでは、遊んではいけない星だったんだよ。

よくあるだろう? 「遊ぶなキケン!」という看板とか。

そういうキケンな場所だったの。

でも看板がなかったんだ。

だから、みんなこの星で遊びだしたの。

 

そりゃ、もうみんな大喜びだったのさ。

地球の自然は美しいし、緑の山や、青い海、生命に溢れかえっている大地。

見るもの全てが感動の嵐の星だったんだ。

みんな、この星を見て「楽園」だって、言ったんだよ。

 

知らないところにお出かけするの好きだろう?

 

 

「うん、好き〜」

 

そう、わたしも好きだよ。

知らないこと、見たこともないもの、色んな生き物に触れ合うのはワクワクするよね。

だから、とーっても幸せな気分に浸れる。

この星に来た子たちは、思い思いに遊んだの。

そりゃあもう、毎日が遊園地気分さ。

 

でもね、ここには別の子が既に居たんだ。

 

「地球人?」

 

そう、地球人だ。

 

「わたしのこと?」

 

うん、そう、あなたのことだよ。

そして、もしかしたら、他の星から来た子の方かも知れない。

 

「えー、宇宙人〜?」

 

さ〜、どうかなぁ。

みんなが思っている宇宙人とは違うと思うけどね。

 

その地球人は、良い子たちだらけだったの。

もう、みんな感激でね。

いっぱい遊んだの。

知らないことばかりだったみたいだから、いっぱい教えたの。

地球の外から来た子たちは、何でも知っていたから、何でも教えて与えたの。

色んな事覚えたし、良くしてくれた。

仲良しだったの。

 

でもね、地球の子は、何も知らない自分たちがとても醜い存在だって気づいてしまったんだよ。

 

「え、なんで? 良い子なんでしょ?」

 

そう、良い子だからなんだよ。

地球の外から来た子たちは、何でもしてあげたくてね。

本当に文字通り、何でもしてあげたの。

色々してくれるのって、嬉しい?

 

「うん、すっごく嬉しい!」

 

だろう。そう、みんな喜ぶんだ。

だから、何でも与えたの。

そしたらね、何も出来なくなったんだ。

 

「ええ? どうして?」

 

任せていれば、うまく事が運ぶからだよ。

自分で考えるより、出来るお兄ちゃんや、お姉ちゃんが居たら、ついて行けば良いって気持ちになるだろう? 田舎から大都会に連れて来られたときなんか、服の裾を掴んで離さないとか、手をぎゅっと握ったままでいようとかしちゃうだろう?

そう、そんな感覚だよ。

それが「任せて安心」って気持ちだ。

これがあると、何も出来なくなってしまうんだ。

 

こうしてね、地球は「何も出来ない子」の集まりの星になっていってしまったんだよ。

 

「ええ〜、信じられないっ!」

 

そうだね。信じられないよね。

いいね、良い心を持っているね。

 

「え? 信じられないって気持ちが良い心なの?」

 

そうだよ、疑うって心は大切な事なんだ。

けれども、この信じられないって気持ちは諸刃でね、一度不信感を抱いてしまうと、中々それを拭い去る事が出来ないんだよ。

 

これがね、「何も出来ない子」の悲しい姿でもあるんだ。

 

自分が人にお話しを聴かせてあげて「信じられないっ!」って言われたらどんな気持ちになる?

 

「悲しいかな」

 

そうだね、悲しいよね。

だから、先ほど、「信じられないっ!」って言われたとき、悲しい気持ちになったんだよ。

 

「あっ、ごめんなさい」

 

いいよ、大丈夫。もう治ったから。

このように、「何も出来ない子」となってしまった地球の子たちは、物事を疑うばかりで、信じることがどういうことかが、分からないようになってしまったんだ。「任せて安心」と、宇宙から来た子たちに、全部頼り切っていたからね。それは、宇宙から来た子は望んだ姿ではなかったんだよ。だから、関わり方を変えようと決めたんだ。

 

さぁ、今日はここまでね。

面白そうな話しだろ? 良かったら、また聴きに来てね。

 

 

優しい気持ちは、悲しい気持ちを許した人が持てるもの。

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