おとぎ話 地球ってどんな星? その3

地球ってどんな星? その1
地球ってどんな星? その2

続きを話そうか。

 

褒められたって、誰しもあるだろう?
それが悪いことではないのだけれど、褒められる為に、褒められない事が必要だとは気づけなかったんだ。

出来ている子が素晴らしく、出来ていない子は“要らない子”として扱われるようになってしまったんだよ。

それは、人として歪んだ形での「成長」であったんだ。

競い合うことそのものがいけないのではなく、相手の改善できない欠点を突いて、貶めることに物事の法律とか、規律や道徳が定まっていったからなんだよ。

人は、それぞれにおいて素晴らしいところがあるのをただ認めて伸ばしていけばいいにも関わらず、それよりも、みんなが同じことが出来ることが素晴らしいとしてしまったんだ。

みんなが出来ることが、その子には出来ないとなったとき、「許さない心」が生まれてしまったんだよ。

 

それでも、出来る子たちは、誰も責めたりはしなかったんだよ。

 

「それなら、誰が要らない子としたの?」

 

それはね、自分自身なんだよ。

 

 

「なんで、自分を要らない子なんて言うの?」

 

出来ないままの自分が嫌だからだよ。

みんなが出来て、自分だけ出来ない。だから、自分も出来るように変わりたい。

変わる為に、出来ない自分を捨て去ろうとして行くんだ。

 

「自分を捨てちゃうの?」

 

そう、捨ててしまうんだよ。

そして、自分が自分に対して“要らない子”と嫌い、嫌われた“要らない子”の二人が心の内側に生まれてしまうんだ。それを「許さない心」と言うんだよ。

 

「なんだか、とっても胸が苦しいの」

 

そうだね。とても苦しいことを地球の子たちははじめたんだ。

 

これは、出来ても、あれは出来ない。

あれが出来ても、それは出来ない。

 

生きていれば、色んな物事がある。みんなが出来ているのに自分だけ出来ないなんてことは、沢山あるんだ。その度に、みんな自分を“要らない子”扱いし、自分で自分を許さないようにしてしまったんだ。

 

そしてみんなと同じように出来る子に変われると、今度は出来ない子を“責め”はじめたんだ。

 

「え、どうして? 出来ない子の気持ちがわかるんじゃないの?」

 

そうだね。出来ない子の気持ちがわかるだけに、“責め”てしまうんだよ。

出来ない子の時、出来る子は出来ない子を励ましたんだ。

でも、それは出来ない子に取っては苦痛以外のなにものでもなくて、ただ“責め”られたとしか感じなかったんだよ。そして自分はそれに負けないとして、出来るように変わったんだ。だから、出来るように変われたとき、出来ない子たちを“責め”ることで、出来ない子を出来るように、してあげたかったんだ。その最善の方法が“責め”ることだと信じたんだよ。

 

「わたしは、なんだか頑張れそうにないなぁ」

 

そう、出来る子に変われない子も沢山いたんだ。

宇宙の子たちは、地球の子たちの、この出来ない子から“許さない心”が生み出され続けて行く流れを食い止めることが出来なかったんだよ。

 

そして、それはついに戦争を引き起こすまでに至ったんだ。

 

“みんなが出来ることが自分だけ出来ない心”は、“許さない心”を生み出し、そして出来るように変われた子は、“責める心”を生み出して、出来ないままの子を責め続けたんだ。それはやがて、“不満を溜め込む”こととなり、堪えきれなくなった思いが、責め続けていた子に仕返しとして放ち返されていったんだよ。それが争い”のはじまりだよ。

 

最初はとても小さなものだった。

 

“言うことを聴かない”という姿で現れたんだ。

 

“責め”られて、出来ない子にとっての、抵抗は言われた通りにしないという反抗の態度を示すことからはじめられるんだ。

 

「わたしも、よくやるよ」

 

うん、そう。よくやることだよ。

“忘れること”や、“聞き間違えること”や、“逃げ出すこと”としても現れたんだ。

そのどれもが、“責め”られているし、“許されない心”が双方にあるんだよ。

 

みんな、「出来るようになりたい。」だけなのに、同じ思いを抱えた者同士で、“責め合う”ようになっていったんだ。言うことを聴こうとして我慢して頑張る者ほど、堪えきれずになった時の反動が大きくてね、思いを吐き出す時は、隠していたもの全部をぶつけてしまったんだよ。

 

争いは、“無視”からはじまり、“関わらない”ように距離を取り、“嫌っている”と口にして伝え、“あなたのせい”だと、責め続け、“許せない”として、何もかも壊してしまうようになったんだよ。それを“戦争”って名付けたんだ。

 

 

宇宙の子はとても悲しんだ。

地球の子たちは、とても良い子だったからね。

それが、お互いに責め合うようになってしまうし、宇宙の子の言葉は何も届かないようになってしまっていたんだ。

 

戦争に勝った方が、宇宙の子と仲良く出来ると思い込んでおり、分け隔て無く関わるつもりでいた宇宙の子たちは、負けた子たちに宇宙の子が会わないようにしてしまったんだ。

 

宇宙の子は、地球の子と遊ぶのをやめたくなっていた。

 

「争いをやめてくれないか?」

 

その言葉さえ、地球の子たちには、“責め”の言葉でしかなかった。

 

宇宙の子たちは、地球の子たちとの関わりをやめた。

ただ、見守るだけにした。

 

それでも、放っておけず、地球の子たちが、自分たちの手で争いをやめられるように、導こうとしたんだ。それは、ただただ悪化を招くだけになってしまったことに、宇宙の子たちは気づくまで随分と時間がかかってしまったんだよ。

 

さぁ、今日はここまでだ。

また、聴きたくなったらおいでね。

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