おとぎ話 地球ってどんな星? その4

地球ってどんな星? その1
地球ってどんな星? その2
地球ってどんな星? その3

続きを話そうか。

 

宇宙の子たちは、何も言わなくなった代わりに、地球の子に従うようにしたんだよ。

望みを叶えるようにしたの。

欲しがるモノを与えて、地球の子たちがどうなるのか、見続けていたの。

 

「どうして?」

 

宇宙の子からすると、地球の子はとてもとても良い子だったのでね。その子たちがどんな風に世界を創っていくのか見てみたいと思ったからなんだよ。

「えー、なんか嫌だな」

 

ははは、そうだね。観察されている感じだものね。

そしてそれは実験だ。宇宙の子からしたら、地球の子は争いを通して自分の思うようにしたいと願うようになってしまっていたから、その先どうなるのか見届けないといけないって関わった以上の責任を取ろうとしたんだよ。

 

「何だか、お節介ね」

 

そうだね。とてもお節介だったと思うよ。

 

地球の子は、何でも出来る宇宙の子のようになりたかったから、宇宙の子のようになる方法を求めたんだよ。その方法を知る為なら、どんな困難も乗り越える覚悟でいたんだよ。

 

 

そしてその分、宇宙の子たちに地球の子は、簡単には会えないようにしたんだ。
これは地球の子の願いだったの。宇宙の子はより遠ざけられ、滅多なことでは舞い降りて来なくなったんだ。

 

やがて、地球の子たちは、国を創ったの。
王様にならない限り、宇宙の子と関わることは出来ないようにしたんだ。

宇宙の子に会える国王というのは、国をまとめ上げなければならないため、国王は民の声を聴き、より良い暮らしを提供できるように努めたんだよ。それはうまく行ったんだ。国は豊かになり、宇宙の子から与えられる知恵は確実に、地球の子たちを賢くしていってくれたの。

 

でもその裏で、多くの地球の子の血が流れ、家族が引き裂かれ、言いたいことが言えない人を増やして行ってしまったの。それは仕方ないとしていた。何故なら、歯向かうからね。“責め”て来るから、どうしてもやり返して抑えつけるしか手立てがなかったんだ。

 

その一方で、知恵の恩恵に預かり、文明を広げ、飢えに困らず、音楽で歌い踊り、心は安寧と平穏を手にも入れていったんだよ。

多くの地球の子たちは、豊かになったんだ。

 

やがて国は割れてしまい、戦争となり、大量に人が死に、強く勝ち続けた者が国を治め、みんなを豊かにしようと導き続けたの。各地に国がまとまり、それぞれがそれぞれの方法で宇宙の子たちと関わろうとしたの。

宇宙の子たちは、それら流れを見守り続けたんだよ。そして、欲しいものを与え続けた。

 

「いーなー」

 

ふふ、それはね、親が子に与えるように与えたんだよ。

 

「そんな感じなんだ」

 

そう、宇宙の子からは、親心的な気持ちも多分にあったんだよ。

 

地球の子たちは、自分たちで何でも出来るようになれたと喜んだのよ。
それでも、宇宙の子たちから比べると、何も出来ない子と変わりないほど、何も出来ていない有り様だったのね。地球の子たちは、宇宙の子たちのように、およそ出来ない事はないほどの“そこにある力の取り出し方”を身につける事は出来なかったんだ。

 

「なに、その“そこにある力の取り出し方”って?」

 

そうだね、今の地球の科学の段階では、理解不能でね、科学とは呼ばない“間力学”とでも言おうか、そんな科学力より遙かに自然界に溶け込む力学があるんだ。でも、これを地球の子は求めても、身につける事が出来なかったんだよ。

 

「出来るの?」

 

わたしは、出来ないよ。ただ、仕組みの基礎が分かりかけているってだけだよ。
多くの地球の子たちが、つまらない“許さない心”をどうにかしないと、宇宙の子たちに再び会うことさえ叶わないだろうね。

 

「え、宇宙の子たちって会えるの?」

 

ああ、きっと会えるよ。

 

「あ、なんで居なくなったの?」

 

良いところに気づいたね。

宇宙の子たちは、長い年月の間、ずっと見守り続けていたの。

望むものを与えても、争いを繰り返すばかりで、それ以上の変化をしなくなったのね。言い方を変えるなら、“成長”しなくなったんだ。ただ、同じことを繰り返す、そんな生き方を示すようになってしまったんだ。

 

宇宙の子たちから得た力で、人の心を思うように操り、考える力を奪い、従順さを求めてしまうようになって行ったんだよ。教育は行き届くようになる反面、誰もが同じ発想を持つようになり、多様性の素晴らしさに気づくこともなく、少数の素晴らしい考えを、多数の変わらぬ価値感で潰すことが横行したんだ。

 

宇宙の子たちは、地球の子たちの成長の歴史の流れと、自分のたちの成長の歴史とは、全く異なる為、ただ見ているしかなかったんだ。宇宙の子もはじめての体験で、地球の子がどんな考えや価値感に従い、同胞である自分の仲間を殺戮して回る精神性を解明することが出来ずにいたんだ。

 

そして、ある時、宇宙の子は、いつの間にか自分が地球の子になってしまっていることに気づいた子が居たんだ。もちろん、その逆も起きていて地球の子が宇宙の子として生まれているということが確認出来たの。

 

 

その時の地球の子の王が、あまりに賢く、話しが分かり、宇宙の子と同じ思想を持つことが分かり喜んでいたとき、地球の子の王が、自分はかつて誰々だったと名乗るようになったの。輪廻転生って生まれ変わりだと話し始めたんだ。それはもうビックリでね、入れ替わっている事実は、宇宙の子たちを震え上がらせたんだ。

 

地球の子がする様々なことは、宇宙の子からすると、考えられないほど稚拙で悪辣極まりない獰猛な理性の欠片もない子に見えていたの。良い子だったのは遙か昔のことになっていたんだ。その地に墜ちた子に、自分もなるかもしれないという事実は、宇宙の子たちからすると、この星は関わってはならない禁断の星だと気づきはじめたんだよ。

 

その転生してきたことも分かる地球の子の王は、宇宙の子が地球にやって来る前の話しもしはじめたんだよ。

 

「え、どういうこと?」

 

宇宙の子たちって、幾つもの星からそれぞれやって来ていてね。一つじゃないんだ。

宇宙の子たち同士は争いもなく、それぞれ好きに地球の子と関わっていたんだけれど、遙か、遙か昔にも既に地球に来ていた宇宙の子が居たことがわかったんだ。

 

そして、その昔から来ていた宇宙の子が、この地球に誰も居なかったので、“そこにある力”を使って宇宙の子から地球の子へと創り変えた姿だと気づいたんだよ。

 

「地球の子って、元々宇宙の子なの?」

 

そうなんだよ。

最初から、この星に居たといえばそうなるのだけれど、地球の子として人の形を与えたのは昔から来ていた宇宙の子なんだよ。

 

「えええぇぇぇぇぇ、信じられない!」

 

そうだね。

 

 

さぁ、今日はここまでだよ。

また聴きたくなったら、おいで。

 

誰もが笑い合う世界に創り変えようとしている。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。