それもまた夢と笑えばいい その1

息苦しくて目が覚める。

ひどい汗だ。

自分でも驚くほどの寝汗をかいている。

夢の内容は既に覚えていない。

あまりの汗に、着替えをする。

相当怖い思いをした筈なのだが、その夢の内容を思い出せないでいる。

 

何かから逃れようとしていたようにも思えるが、確かめたい自身の記憶が非常に曖昧である。

この汗を思えば、ありありと事実のごとく、その夢を現実の物として認識していたに違いない。

悪い夢を見たものだ。

 

ふっと、「夢診断」などという単語が頭に浮かぶ。

手がかりとなるものがないのに、夢診断もなかろうにと自笑する。

 

重大なことなら覚えているだろう。

覚えていないなら、夢メッセージも何もない。役に立たない。

かといって、夢診断なんてものも、当てにしている訳じゃない。

ただ、不快感だけが後味の悪さのように、着替えてサッパリした自分の胸に残り続けるのはわかる。

 

不愉快さの圧迫感。

何かしらの抑圧があるようにも感じる。

寝苦しいのは、寝る前も、起きた今も漂っていることに気づいた。

夢で緊張が解放されると、この圧迫感に押しつぶされるのではないかと思った。

まさかな。

 

交感神経優位であれば、正常だが、副交感神経が優位となると異常になることがあると何かで読んだ気がする。

そういうことなのか?

 

アルコールのように、酔う前は正気なのだが、酔うと正気を失って本性が剥き出しになるのと差異がないように思えた。自分は、寝てリラックスすると、覆い隠していたものが取り払われ、脂汗を全身から流さなければならない何かに抗っているというのか?

起きている意識のある状態なら、その意識が味方となって抑制出来るが、寝ているとそれが効かない。

これじゃ、おいそれ寝ていられないな。

自分の事なのだが、どこか冷静でいる。

睡眠不足は参ったことなのだが、起きて動き出すとシャキっとしてくるからそんなに悪く思うこともなくなる。

もっと深刻に考えた方がいいのか?

自問するが、答えは見つからない。

 

 

二度寝したものの、寝つけず朝を迎えた。

いつも通りの日常がまたはじまる。

 

 

つづく

 

眠れないあなたに。


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